怖い。でも、今離れてしまったらもう後がない。手が震える。



でも、決めたんだ。どんなことがあってもあたしは小坂さんを西海さんには渡さない。



これが小坂さんを好きになったあたしへの罰だとしてももう逃げない。


よしっこれがあたしだ。頑張れる。



「小坂さん・・・」



あたしに背を向け、窓を少しだけ開けてタバコを咥えた彼の背中にキュッとしがみついた。