冷たい淡々とした口調だった。あたしが顔を上げても視線は重ならない。


小坂さんはずっと俯いたまま。わかってる。そんなこと言われなくても一番わかってるのはあたし。




「わかってます。でも、もうこれは決定なんです。だからあたしは逃げられないんです」



「・・・お前は一つ店舗を潰すつもりか?俺の言ってる意味がなんでわからねえんだ?断ればいいだろ。あんな作り物の調査報告書を鵜呑みにする上も上だ。井沢舞花の力量を誰よりも知ってるのは俺だろ。その俺が言ってるんだ。お前にチーフマネージャーは絶対に無理だ!!」




突き刺すような瞳と冷たい言葉。どうしてそこまで言われなくちゃいけないの。