「木塚 沙羅サン。」


「何の御用でございましょーか?」



プチビビリ気味のあたし。



「木塚サンって響君と仲いいわよね?」


「別に・・・。」


「彼の誕生日、教えてくれないッ!?」



たッ、たた誕生日ッ――――!????



ココは修羅場じゃなかったようだ。



「クラスの男子がね、
 もうすぐ響君の誕生日だって言ってたの。
 でも勇気がなくて訊けないのよ・・・。」



アンタなら、余裕でしょ・・・・・・。



図太い根性してるクセに・・・。



「教えてくれないかなぁ?」



あたし、男じゃないのよ――ッ!??



そのキラキラ光線止めてくれ――ッ!!!



「ゴメン、無理かな・・・?」



あたし自分の気持ちに気づいたんだもん。



素直になっていかなきゃいけないから。