「じゃあ間中1人で書類届けに行って来いよ」



「別にいいけど? 部長には中野が仕事を放棄しましたって伝えとくし」



そして、
私はどや顔をかましてやった。

すると、
次は中野がどや顔をしてきて言った。



「へえー……そんな事するのか?
この前お前が任された資料、
代わりに全部俺がやったんだけどな?」



「それは……」



確かに…そうなのよね…

後でやろうと思ってそのまま
違う書類に手を付けていたら

寝てしまったのよね…

本当にバカです…

ムカつくけど…
それは次の日までの
書類だったし…
中野がやってくれてとてもとてもとても
感謝してます…


「しかもあれ凄い大切な書類だったよな? お前、俺がいなかったら凄い問題になってただろ」



「……すみませんでした」


ムカつくっ…!
何で気にしている傷をえぐるわけ?!


「分かれば良いんだよ、行くぞ」


フッと鼻で笑うと偉そうに私に言った。


ああああぁー!
もうやってらんない!
よく2年も組めたもんだわっ
あんたのせいで、
どんだけストレスあると
思ってんのよー!
ふざけんじゃないわよー!


と心の中で叫びまくった私であった。