午前中最後の授業が終わると、弁当を持って真っ先に部室へと向かう。
あの日の翌日から、木ノ内さんは文化祭に向けて演劇部の稽古に復帰した。
勇気を出して稽古に行くとみんな笑顔で迎え入れてくれた、その日の夜に嬉しそうな声で電話があった。
「放課後に部室に行けなくなるね」
その言葉で、演劇部に復帰した彼女を少しだけ寂しく思っていた自分に気付かされた。
折角、彼女が舞台に立つことを決めたというのに、寂しい気持ちではいけない。
だから・・・
「だったら、昼休みがあるよ。
それに部活が終わるまで・・・」
待っているから、一緒に帰ろう
「何?」
「ううん、何でもない。
放課後は稽古で忙しいだろうけど、昼でも朝でも部室は大歓迎だよ」
二人で部室にいる時間が魔法のようで、そこから出てしまうとその魔法が解けてしまうような気がして、あのとき彼女を部室以外に誘いだせなかった。
自分にとって、部室で二人でいる時間は特別なものなのだ。
あの日の翌日から、木ノ内さんは文化祭に向けて演劇部の稽古に復帰した。
勇気を出して稽古に行くとみんな笑顔で迎え入れてくれた、その日の夜に嬉しそうな声で電話があった。
「放課後に部室に行けなくなるね」
その言葉で、演劇部に復帰した彼女を少しだけ寂しく思っていた自分に気付かされた。
折角、彼女が舞台に立つことを決めたというのに、寂しい気持ちではいけない。
だから・・・
「だったら、昼休みがあるよ。
それに部活が終わるまで・・・」
待っているから、一緒に帰ろう
「何?」
「ううん、何でもない。
放課後は稽古で忙しいだろうけど、昼でも朝でも部室は大歓迎だよ」
二人で部室にいる時間が魔法のようで、そこから出てしまうとその魔法が解けてしまうような気がして、あのとき彼女を部室以外に誘いだせなかった。
自分にとって、部室で二人でいる時間は特別なものなのだ。