類said

<キーンコーンカーンコーン>

校門をくぐったところで、HRの始まりの鐘がなった。
今日もチコクッと。
最近遅刻ばっかしだなぁ(笑)
職員室で遅刻表をもらってから、教室へとむかった。
階段の窓から中庭の桜がみえた。
ここは桜欄中学校。
俺は今年で3年生になった。
桜という名前の通り、ここの中庭には樹齢120年という見事な桜の木がある。
120才なんて年の割には、毎年見事な桜を咲かせる。
そんな桜が、俺は憎らしい。
早く枯れてしまえばいいとさえ思ってしまう。
教室ではもうみんな席にすわっていて、
担任はあきれてしまっていた。
窓際にある自分の席につくとすぐに俺は机に突っ伏して外をながめた。
こんなこと毎日、くだらなさ過ぎる。
こんなくだんらない日々で俺の人生はおわるんだ。
もう、とっくの昔にあきらめているさ・・・。