『この前の焼肉の埋め合わせもかねて、もう一度会わないか? また、美味い物でもご馳走するよ』

やっぱり。
そんなこったろうと思ったよ。

普通に考えれば、おごって貰う立場なわけだから、ラッキー、うきゃきゃきゃきゃっ、と喜び勇んで飛びつくところだけれど、相手が相手なだけに、おごって貰うと言えど素直には喜べない。

どうせまた、苛めていた頃の快感を思い出し、あたしをいいように玩具にして遊ぶに違いない。
こんないい年になってまで凌の玩具に成り下がるほど、あたしもバカじゃない。

なんなら、太刀打ちしようかっ! てなぐらいだけれど、出来れば面倒な相手とは関わりたくないので断りたい。