むふふう、なんてニヤニヤした顔をしていたら、目の前で食べていた水上さんが、おもろい顔やな、と少しバカにしたように笑った。
ええ、ええ。
なんとでもおっしゃってくださって、構いませんよ。
だって、そんな顔になっちゃうくらい美味しいんだもん。
ワインや前菜からこんな調子じゃあ、メイン食べた頃には、この世のものとは思えない顔つきになっているかもしれませんがね。
藤子不二雄AのオバQとか、ゲゲゲの鬼太郎の砂かけばばあとか、千と千尋の湯ばぁばとか、バカぼんのおまわりさんとか。
最後のはわりとまともじゃん、とか思ったでしょ?
ノンノンノン。
だって、あのおまわりさん、目ん玉繋がってるじゃない。
あれ、ないわぁ、うん。
ないよ、うん。
でも、便利っちゃあ便利よね、あの目玉。
だって、片方に目薬さしたら、勝手にもう片方にもちゃんと目薬がいくわけでしょ。
おっ、優れもの。