点数に落ち込んだ私は そのあとの解説など 全く耳に入らなかった はずだった。 透き通っている声でもないのに 先生の声は馬鹿でかくて 嫌でも話が耳に入ってくる。 うるさい…うるさいよ、先生… だけど、とても嬉しそうな笑顔で大きな声を張り上げて授業をする先生を見ていると、なぜかほっこりとした気分になった。 まさかこれからどんどん惹かれていくなんて… あの時の私は まだ知らなかったんだよ、先生。