『大丈夫?』



突然ベッドの上でバイブがブブッと鳴った。



誰からの連絡か・・・・


えっ・・・・


た・・・かせ・・せんぱい・・・


続きを恐る恐る読んでみた。


『何かあったんじゃない?今日、学校で元気なかったし。いつもなら俺いると気づくじゃん。声かけられなかったからどうしたのかなって。』



頭の中が真っ白だった。



パニックになってるときにまたバイブ。


『美波。すきだよ』



彪雅(ひょうが)からの連絡だった。


まあ、彼氏だけど遠距離だし迷惑かけられないし・・・




そのときはスルーして、明日返そうと思った。



兎に角、先輩からの連絡で頭がいっぱいだった。



『何かあったら話せよ。お前が人間不信なのは知ってるよ。だから最後に俺のこと信じて』


それを読んだ瞬間涙が止まらなかった。



その時、ブブブブッとバイブが鳴った。



電話だった。



「もしもし?大丈夫か?」


先輩からだった。


必死に涙をこらえようとした。

「泣きたいだけ泣きな。スッキリするよ。俺、泣き止むまでまってるから。」




今までで一番泣いた。


「何があったか話してよ。」


そのときの声が優しくて。



全部話した。辛いこと、悲しいこと。


先輩は全部黙って聞いててくれた。


全部話終わった所で先輩が「俺には全部話してね。1年多く生きてるから。何か解決できると思うから。」



それが嬉くて・・・



誰よりも[信頼]が生まれた。