「こんなとこでモヤモヤしてたって仕方ないじゃん?探すの明菜は手伝ってあげないけど校舎裏とか屋上とか行ってみな?」

「えっ、手伝ってくれないの?」

「当たり前じゃん!戸田だって明菜に知られたってバレるの嫌だろうし、明菜は部外者だしね」




…意外に(失礼だけど)しっかりしている明菜。


話して気持ちも少し楽になった。




「明菜は誰にも言わないしさ、拓篤たちにも上手いこと言っておくから」

「明菜…」

「はいはい、後で話きかせてよねぇ?」

「うんっ、行ってくる!」




明菜にそう言って、私はとりあえず屋上に向かった。