グランドのほうを見ると、学年別リレーの選手たちが入場していた。
『綾っ!』
呼ばれるほうを振り向くと、のんちゃんだった。
「のんちゃん!こっち来なよ!見やすいよ、ここ」
『先輩も綾もお疲れ様でした!うん!ここ見やすそうだったから来たのっ』
ふふふ、と笑うのんちゃん。
あぁ。お兄ちゃんが走るんだもんね。
『のんちゃんは博音が好きなんだな。』
「え、先輩今頃ですか?」
『ちょっと!言わないでくださいね?』
「『…うん。」』
たぶん先輩と思ってることは一緒だと思う。
絶対お兄ちゃん、気づいてるよ…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…