「先輩。」



ふいに、留衣君に名前を呼ばれ我にかえった、私。


....なに、考えてたんだろ。




「ん?なに?」



「先輩...俺。ずっと...」





留衣君が、そういいかけた時。



私は、同じクラスだった子に呼ばれた。




「あ...、先輩行っていいっすよ」


「えっ、いいの?」


「いえ、対した事じゃなかったんで!先輩、高校でも頑張ってくださいね!」



彼がそういうのなら、対した事ではなかったんだろう。



私は、留衣君にお礼をいって、クラスの子のもとへ言った。