涙も、引っ込んできた頃「霜川(しもかわ)せんぱーい」なんて、情けない声をだして、近づいてくる1人の後輩。



「留衣(るい)くん...。どうしたの?」



同じ部活だった、彼。


つい最近、好きな子に告ったとか、告らなかったとか、そんな、噂を聞いていた。



「先輩...卒業しちゃうんですか〜...」


「...男のくせに泣かないの!」



「...とか、言ってさっきまで泣いてたのだれだし...」



ぼそっと、突っ込んだのは諒。



「...なにかいった?」



「...なにも?」