今日の夜ご飯は、焼きうどん。

「美味しいー♪」


料理は私も好きなんだけど...こんなに美味しく作れない。


「そう言ってもらえると、嬉しいわ♪理紗は何にも言わないからねー...」



露骨にため息をつく真里さん。


理紗は、特に気にしてないようで焼きうどんを食べていた。




「顔は私に似てすごく可愛いのに...性格がダメね」

「なによー。私はお父さん似だもん、性格はお母さん」


その言葉にはすかさず、反論する理紗。



「あら、失礼ねー。ね?咲ちゃん。

...咲ちゃんは美人さんだし優しいし...娘に欲しいわ♪優衣(ゆい)に頼んで貰っちゃおうかしら」



優衣。は、私のお母さんの名前。
真里さんとお母さんは幼馴染みだったらしく、今もすごく仲良しだ。



美人。って、いうのはおそらくお世辞なんだろうけど、それでも言ってもらえて嬉しかった。