くじ運の悪さか、学級委員長になってしまった私は、放課後開かれた会議に参加した。
案の定教室に戻ったら誰もいなくて、とても静かだった。
「咲?まだ残ってたのか?」
...?誰だろう。と顔をあげたら、見覚えのある顔だった。
「...諒。なんで、いるの?」
「あぁ。部活参加してた」
だからか。制服ではなく、体操服だったのは。
「咲は?なんで?」
「会議があったのー」
そういうと、諒は納得したように頷いた。
「本当、咲はくじ運悪いよなぁ...」
諒は、私の頭を「ぽんぽん」と2回程撫でて
「着替えてくるから待ってろ」
なんて、言って教室をでてった。