「くるの...早いね?」 一瞬、意味がわからなかったのか不思議そうな顔をしたが、すぐに「あぁ」と言い説明してくれた。 「目覚まし時計の設定時間が早かったから」 つまり、晴いわく。 本当は、もう少し遅い時間に設定したつもりが、間違えて早い時間に設定してしまったらしい。 「咲も、早いね」 「あぁ。私は...」 一瞬、説明しようか迷った。 私の場合、ただ。 なんとなく、あの二人と登校したくなかっただけなのだから。