「今日はありがとう。」

そう言うと君は

首を振って

「素直じゃないから、素直になれないから......これから頑張るの。素直になれるように。だからね?嫌いにならないで。」

俺を見上げながら君は言った。目に涙を溜めて。

そんなこと考えてたのか。そんなことしなくても大好きなのに。

「嫌いになんてならない。どんなお前であろうと俺はお前が好きだから、そんなこと考えなくていい。お前はお前でいいんだ。」

「ほんと?」

「あぁ、ほんと」

「素直じゃなくても?」

「うん。素直じゃなくても大好きだ。」