「竜樹!!来たよ!」
ほらね♪
「おいっ!柴田!
今日こそおまえを殺してや…る…」
「ちょっと、やめてよ!
私が抱いてっていったのよ?」
「で、でも、愛理。
俺は愛理のことな、殴れない…」
「じゃぁ、どっか行ってよ。」
男は小さくなって、
教室を後にした。
こうやって、
俺に女を寝盗られた男が、
休み時間の度に来る。
その女が追い払ってくれるから、
俺は楽でいられる。
早く帰りたい。
帰って君に会いたい。
でも、会っても何もできない。
だって君は妹だから。
今日も、メールをする。
『今日も、ご飯はいらないよ。』
今日の夜は、
愛理の家にいくから。
約束しちゃったから。