でも、遅刻するよりはましかな、と、
素直に休みをもらうことにした。

予定のない誕生日は、
なんだかとても味気なく
すぎてゆく時間が、
とてつもなくゆっくりと感じた。

鉛のように身体は重く、
身動きがとれなくなり、
思考も鈍っていった。

深夜に食べたケーキの空箱が、
カラン、と床に転がっても、
ただ呆然と眺めていた。