もう修二のことは頭になかった。

どんどん土井くんのことで
頭がいっぱいになる。

声も、匂いも、
思いの外大きな身体も、
吸い込まれそうなくらい
大きな瞳も…

土井くんの言葉は、
衝動的なものなのか
それとも本音なのか
判断することができない。

ただ、委ねてみたい。

どうにでもなれと
思ってしまった。