口ごもってなかなか次の一言が聞けない。

「私のこと…?」


「気づいたら好きになってたのかもな」


本当にそんなことって
あり得るんだろうか。

舞い上がってもいいんだろうか。

大きな両手で顔を隠して
すごく照れる土井くんは
まだまだ幼い10代の少年のようだった。