7年前。

クラス全員で花火を見たとき。

私は一人だけグループからはぐれてしまった。

「えみー、みんなー!どこでみてるの?」

歩きすぎて、下駄を履いた足に血豆ができた。

不安と痛みで半泣きになって。

ちょうど、目の前に岩でできた腰かけがあったので

じっとそこに座ってみることにした。

一人でみる花火は何となく切なくて、

何故か涙が溢れてきた。

あーあ、こんな時、

私の横に彼氏でもいたらな。。。

なんて、思いながら。

消えていく花火に願いを込めたっけ。

結局高校3年間で、一度も彼氏はできなかった。

ちょっとほろ苦い思い出。