FaceBookに残る修二との思い出を
消す手段がわからなかった。

修二の笑顔を見ればみるほど
胸が張り裂けそうだった。

小柄だけど
大きくてしっかりした手も

吸い込まれそうなほど大きな目も
薄い唇も…

もう私のものじゃない。

修二は、
私には持ったいないくらいのイケメンで
それでも、一途な人だと思っていた。

あとから聞けば、
修二は、その高校の先輩と
定期的に会っていたようだけれど。

私はそんなこと意にも止めなかった。

だって、修二に釣り合うようにそれなり努力してきたし。

メイクだって絶対忘れなかった。

身体も磨いてそれなりのプロポーションだって手にいれて、いつか来る結婚に向けて、エステも定期的にして…

でも、修二には、そんなことどうでもいいことで。

私のしてきたことはきっと、
無駄な努力だったんだろう。