7時半。

まもなく花火を開始します、
というアナウンスが流れた。

地元の花火は規模は小さいが、
あまり混雑がないため、
近距離で見ることができる。

夏のメインイベントだ。

「何年ぶりかなー、こうしてみるの」

「高3の夏にみんなで行ったの覚えてる?」

そう、一度だけ、クラスの皆で行ったんだ。

あの時のことは少しだけ覚えている。