「あーん!いいなー!
土井くん私もほしいよー!」

えみも便乗してもらおうとしたが、

「三神さんは旦那さんがいるからいいでしょ」

と、ひらりとかわした。

「まったく、美和ばっかり土井くん独占しちゃってー。
でも、よかったじゃん☆土井くんやさしいね♪」

このこのー、と肘で小突いた。

こんな風に、
たった少しのことでときめくのは
何年ぶりのことだろう。。

土井くんが思った以上に優しくて、
あの手紙の通りの人で、
驚くことばっかりだ。

前を歩く土井くんの背中が
とても大きく感じた。