「えっ?なんで…?」

「だって、ずっと金魚のほう見てたじゃん」

「それは…」

土井くんと目を合わせるのが恥ずかしいからなんて
言えるはずなかった。

土井くんの目はハッキリとした二重で、
見つめられると吸い込まれそうになる。

この人には全部見透かされそうな
そんな気分にさせられる。

「おうおう、なんかいい雰囲気じゃね、あの二人」

そこに林くんが割り込んできた。