それから牧原が部屋に来て、無理矢理ベットに寝かされ、無理矢理お粥を食べさせられ。



「姫央さん、思ったより元気そうで安心しました」



なーんて優しく言う牧原に、ちょっと胸が痛んだり。



「牧原、あたしずっと気になってた事があるんだけどさ」

「なんですか?」



笑顔で答える牧原。



「牧原って、何歳なの?」

「…何歳に見えますか?」



なんか…間がありましたよ?



聞いちゃいけなかった?



でも、これはずーっと聞きたかったことなんだもん。



あんまり紹介出来てなかったけど、実は牧原は、おじさんでもなければ、おじいさんでもない。



完全にお兄さんだ。



あたしと、あんまり変わらないんじゃないの?



そのくらい若く見える。



でも、小さい頃から世話(相手)をしてもらってたし。



眉間にしわを寄せて、必死に考える。



そんなあたしを、牧原は和やかな顔で見つめる。



「…30?」

「ははは、違います」