「あ、うん。待ってる」

「じゃ、あたしはこれから授業だか…やば!先生きたっ!」



“プープープー…”



またもや、一方的に切れてしまった。



まったく遥らしい。



「…姫央?」

「ハイ……あ゙」



突然名前を呼ばれて気付いた。



あたし、学校サボって帰って来ちゃってるんだったよ。



「学校はどうした?」



声の主はお父さん。



「あ、えっとー…その」

「あ、体調が悪いのか?なら部屋で寝てなさい。お父さんが後で、お粥作って持っていくから」



そう言うと、お父さんはリビングへ行ってしまった。



なんか、面倒くさいことになってません?



ほんとにお父さんは、すぐ早とちりするんだから。



まぁ、いっか。