イケメンに興味のない婚約者にべた惚れな友里はホールの視線の中心にいるあいつを見ても平然としている。


 ふーん。 とまで言う始末。



 でも、そこにいたそのアイツ。


 『なんで…え?』



  昨日の朝。 


  今日も通った交差点。


  今日だけのために歩いてた散歩であったアイツ。


  黒髪が凄くサラサラだった。