ぶぉぉぉぉお―――。


車が前を通り過ぎていく音が頭に響いた。


ふと前に進もうと顔を上げた瞬間。


『は…?』

道路を一つ挟んだ私の目の前



『……――』


ボーゼンとしてしまった。


私の目の前にあるそこには―

(すごい…)


美形男子が、そこにいた。


(すごいカッコいい…。) 



―その時私は、『ここまでの人なんて本当にいるんだなぁ。』と、本気で思って

しまった。