杏「ま、いーや。先生きたし。」 前を見るといつの間にか先生が来ていた。 『ホームルームが始まる』 「前をむこう」 うん。 入学早々怒られたくないしね。 ま、この学校ではないと思うけど… なんせお金持ち校だし。 周りを見渡すと、あいつはいなかった。 きっと別のクラスなんだ!と思った。 ―この時の私は忘れていた。 このクラスがSクラスで、あいつが新入生代表ということを。