私と友里は杏理が座っている席の隣に座った。



 杏「あ、そーいえば。」


 『?』


  杏理が私に言ってきた。

 杏「なんで度のないメガネなんてかけてるの?」


  『!』


  友「あ―!そうそう!なんでそんな地味なカッコしてるの!さっき可愛王と思ってたけど忘れてた!」



  そういうと友里がメガネに手をかけてきた。


 『ちょっと…!友里!』


 友「外しなさいー!てかなんでそんな厚底レンズなの!よりによって!」
 

 『これ外したら怒られるの!お父さんとお兄ちゃんに!』


 「いまお兄さんは留学中でしょうが!お父様は出張!」


 『なんか朝起きたらお母さんから言われたの!「はずしたら罰ね♪」って!』


 ぞわっ


 今思い出しただけでも怖い。


 友里が手を離した。


  「それじゃ仕方ないわ…うん。」


  『でしょ…』


   友里もあの怖さはわかってくれるらしい。

   さすが親友!