毎日のようにうちの前に来ては呼び鈴があるのに使わず


実月!


実月!


と大声を出していた。


そのたびに怒りながら毎回パジャマでも


飛び出していた。


小さいころからの幼なじみでよくお泊り会をしたりもした。


毎日泥まみれになるまで遊んだ。


これからもずっと一緒に居れるもんだと思っていたし


別れなんて考えたこともなかった。


もちろん蓮が恋愛対象にはいるわけもなかった。


けれど別れた今ならわかる。


蓮のことが大好きだと。


ずっと一緒に居たいと。


だれにも渡したくないと。