制服のままベッドに寝転がって、ポケットから孝太の贈呈品を取り出す。


正方形の包みで覆われたそれ。

封を開けて中身を見たかったけれど、やめておいた。


代わりに円状のでっぱりを触ってみたり、光に透かしたりしてじっくり観察する。



講習会で観たイカガワシイDVDの中でも、何度か登場したことがある避妊具。

……コンドーム。



自分で買うとか、孝太すげー。
 

心の中だけで賛辞を送って、もう一度それを眺めた。


DVDの中だと、男がこれを装着して――


具体的な内容を思い出してるうちに、身体の底からむずむずと何かが這い上がってくる。


「やべ……」


妙な気分になってきて、俺は自分を失う前にそれをサイドボードへ放り出した。