「別れよ」 始まりと同じように、終わりの言葉も唐突だった。 付き合い始めて3ヶ月。 半袖だった制服が長袖に変わり、絡みつく湿度は肌を刺す風となって枯葉をさらっていく季節。 「…なんで?」 狭い道路の真ん中で、俯いた彼女を静かに見据える。