荒い曲のドラム音みたいに、心臓が全身を震わせる。 しばらく息を止めた後みたいに、動悸が激しい。 頭の中にサルみたいに歯を見せて笑う孝太が甦った。 ――偶然装って入っちゃえば見れるかもしんないじゃん 軽く言いやがって。 そんなこと、できるはずがなかった。 したらきっと、 俺の心臓は、 鳴りすぎて壊れる。