いくら揺すっても起きない優菜。

これはやばいと思って、お母さんに電話しようとあたりを見て受話器を探す。

その時、さっきは気づかなかったけど、優菜の近くに花瓶が落っこちているのが見えた。

周りに水が飛び散っていて、いけてあった花が床に無残に散らばっている。

何故?

「ゆうなおねえちゃんはおきないよ」

いきなり声がして振り向くと達也がこちらを見ていた。

「ぼくがころしちゃったから」

いつも通りの笑顔で話している.背筋がぞくっとした.誰…この子?達也?

「な,に,言って…」