ふと、リビングの隅を見ると

「いた!」

小さく丸まった背中が見えた。

「達也何して…?」

近づくと、達也の影になって見えなかったけれど、何か物があるのがわかった。

不思議に思いながら近づくと


「…!優菜!」

今朝見た格好の優菜が倒れていた。近づいて揺する。
もしかしたら、揺すったらいけなかったのかもしれないけれど、その時の私の頭の中にはその考えは浮かばなかった。