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「今度俺に水ぶっかけたら、お仕置きするから」
場所は屋敷内。当時12歳の俺はベッドに座って足を組んで前に立っている奴を睨む。
立っている奴というのは、その水を俺にぶっかけた張本人。とにかくむかついたので説教(外から見ればぷんすかと少年(ショタ)が怒ってるの図)をしていた。
背はそれなりで声は勿論、声変わりなんてしていない。
なんでお仕置きかって？
それは働いている奴が俺にお仕置きされたくてわざとやっているからだ。
当時の俺はまだSっ気なんていうものはあまりなかったのだが、母親の策略なのか母親の親父への扱いを見ていたら自然とそうなっていた。
あれはもうSM越えた鬼畜プレイだ。
それが若干トラウマでもある。
『……い、痛いっ！…………だがこれがいい！』
『おや、居たんですか？気がつきませんでした。とりあえず声を出したのでお仕置きをしますね』
口を開けばまずは「お仕置き」。
俺の母親はとても嫉妬深い人間で、親父はそれを知ってか知らずか。そんな母親と結婚した。
母親のどこが好きになったのか、母親は親父のどこを気に入ったのだろうか、謎でしかない。
まさに、俺の母親がすべての権力を握っているわけだ。
母親の血筋と影響を俺が受けないはずがない。
母親ほどのサディストではないが、それなりに自分でもサディストだとは思う。