美夢が、村を出てすぐ…
村長(スタッド)は、大きな
ため息を付いていた…。

『また、言えなかった…。
旅の中で知る方が辛いはず…』

村長は、美夢が出て行った方を
見ながらポツリと、独り言を呟き
家の裏へと向かった…。

そこには、小さな墓石が建っていて
~世界を救いし英雄ここに眠る~と
記されていた…。

『セレス…ミレア、お前達の娘は
旅立った…見守っててやれよ
美夢ならきっと大丈夫さ…』

スタッドは、手に持っていた花束を
お墓の前に置いて、手を合わせた…。