(ったく…めんどくせぇ…
雨月とヴァルフに知れたら
怒られるな…)

『一振りで、終わらせてやる…』

『ゴタゴタ言わずにかかってこい
一発で、終わらせてやる…』

『死ねぇ~』

男の声も、聞かずに
青年は剣を構えて
向かって行った。

キンッ…バキッ…。

武器の交戦は、互角かと
思えたが…

キーン…っと音をたて
男の持っていた斧は
地面に突き刺さっていた…。

『まだやるか…?
一つ、忠告だ…覚悟も
ねぇのに…武器なんて
握るな…死ねっ…』