「お前、まだ怖いとか言うんだ!ははっ」

「身長はでかいくせに・・・・・って言おうとしたよね?」

「そうそう。だって、ギャップありすぎじゃん!」


身長は伸びたからしょうがないじゃん。

ギャップくらい、あるでしょ。


「それ、酷くない?」

「そうか?じゃあ、卒業するまで我慢してやるわ」

「う、うん・・・・・」


母たちが勝手に作る二人の空間を消して、自由にする。

お母さん、帰ってきたらなんて言うかなぁ。


やっぱり、怒るよね?


「じゃあ、そういうことで!」


今日、ちゃんと別れた私たち。

どこか、苦しいような感じもするけど・・・・・。


「あっ!待ってよ」

「何だよ?」

「一緒に帰ろうよ」

「家わかんねぇとか言うなよ」

「・・・・・・・・・」

「お前って、なんでそんなにギャップあるんだよ!」


また涼は、笑っている。

私のギャップってそんなに面白いの?