3月1日。

体育館では、未来に期待や不安、好奇心の目に溢れた卒業生が自分の名前を呼ばれ、順番に立っていた。

その中で、私はある人の名前に反応した。

「……………風間天…」

「はい。」


そう、彼、風間天(カザマソラ)

私、榛名星華(ハルナセイカ)の想い人である。