「じゃあ俺友達待たせてるから」



そう言って去っていく。



「おい」



後ろから聞き覚えのある声。




「沙良」




「何?」



振り向くと先輩はいなくなっていた。




「牧野と何しゃべってた」



「関係ない」



と言うと少しむっとする顔。




「お前…!「晴紀ー?」



先輩がパンを持ってこっちへ来る。



「ちょっとぉ、あたしと居るときは他の彼女と話しかけないって約束したじゃん」




「うっせ」



そう言いながらも手を繋ぎながら向こうへ行ってしまう。