だから、ほんの気紛れって奴なのかも知れないーーー



「消えてた記憶が蘇っても、今さら、何も出来ねーのに、、、ここんとこ、ちっと俺、変なんだわ」



目の前には、大きな湖、月光がキラキラ反射して、



より一層辺りが明るくなっていたーーー



「キョウはーーー強いねーーー

私だったら、、、、辛くて、怖くて、、、きっと壊れてしまってるよーーー」



俺が強い?



「俺はーーー強くなんかねーよ」


弱いんだ、、、だからこそ、
強くなりてーって思う


「錦さんは、今のキョウに、何か伝えたいのかもしれないね、、、

よくわからないけど、私も、お母さんから、色々今になって、教わってるの。


きっとね、、、意味のない事なんて、この世には無いんだって、私は思うよーーー」



意味の無い事は無い、、、か。



「無駄に生き長らえてきた事も、
今、お前と、此処でこうしている事も…か?」



ゆうなは深く頷いた



「長く生きていてくれたから、キョウと私ーーー

この時代でこうして出逢う事が出来た訳だし、、、

こうやって話している今、この瞬間も