「私共が安全にお送りします!」




ニコニコ笑いながら、




ゴブリン達は俺らを送り届けてくれた




「感謝致します!



天野命様も、我々をついに、解放して下さいました!」



「これで、ようやく…家に帰れる!」




魔女も、あれだけ痛い目を見れば




もう悪さは出来まい



「また、遊びに来てねっ」




ゆうなはソイツ等を微笑んで見送った




ーーー




『おーいっ!キョウ殿ー!!ゆうな様ぁー!!』




遠くから、皆が俺等を見て手を降っている




「伊織ー!!
じゃなくって、ゆうなっ!!



僕をお父さんって呼んでおくれっ!!」




ゆうなに抱きつこうとするそれを、俺は足蹴りした




「あれ?なんか、ルシファーさん、雰囲気変わったねーーー」




「あぁ、コイツ




お前の親父みたいなもんだから」




ゆうなは、何を言われてるのか、よくわかってないようだった




「娘との再会が嬉しいよっ!
やはり、君には、僕の愛した人との結晶があるんだね、、、」



結晶?それって、、、宝力の事かな?


彼は、私を見て優しく微笑んだーーー






「よかった、君を、ずっと守ってくれたんだね




彼女達はーーー」



胸の中が何故か




温かくなったーーー






「そうそう、僕、王様そろそろ引退しようかなーって思うんだ…。」