「残念だなぁ…その女、、、メチャクチャ旨そうな匂いなのに…



金にするか…餌にするか…究極の選択だーーー」

 

充血男は牙を剥き出しヨダレをグッと拭うと、、、真っ赤な目を見開きーーーニタリと笑う



ーーー怖いーーー



「あたしの商品にてーだすな!さもないと、アンタ死ぬで」



商…品…?



「なるほど…君はこの子を売りつけて、更に一儲けする寸法かなぁ?」



そっか…何となくそーなんじゃないかって思ってたけど



「でも…おかしいなぁ…それなら、どうして首輪が…ないの?」



瞬間、、、しろちゃんが急に後ろを振り返る



「あれれ?君…僕の心…読める?やるじゃない~!!!



じゃあ…これならどう?」



「!!!しまった!!」



男は私の身体を楽に抱えるとしろちゃんから距離をとったーーー



きっと、心が読めていても、男の速さに追いつけないんだ



「あぁ…わかった、この女、、、既に契約済みかーーー



ふーん、更に気になる…何で契約済みの筈なのに…つがいの男の匂いがしないんだ?