そんな思いが蘇ってくるーーー


「お母さん…大丈夫?」


お母さんは日に日にやせ細って行き、、、美しかったあの頃が嘘みたいに思える程、窶れていったーーー



『貴女が居てくれるから私はどんな時だって、幸せよっ』



優しく微笑んだ母の手を握るーーー
暖かな柔らかい手、、、



「お母さん…死んじゃうの?」



『…どうだろう?…お母さんが死んだら、、、ゆうなちゃん悲しい?』



握り返してくれた手が小刻みに震えているのがわかるけど…


「ゆうな…平気…だと思う」


この頃の私には悲しんだり哀れんだりする感情すらなくって、



その頃の、母の気持ちを考える事も出来なかったーーー



『そっかぁ、、、でもーーーもしも、私が居なくなって、だれも頼れなくなったら…、、、ここを訪ねてみてーーー』



小さなクローバーのメモ帳を、私の幼稚園バックから取り出すと



母はそこにスラスラと何かを走り書きをした、



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「うっほ~い!そろそろ起きちゃっていいんだお~姫たんっ!」