「でなければっ!!
貴女達は、、、始末されてしまう!!
だからここフローリアには女の人魚しかいないのだからっ!!」



「貴女は…優しいんだね、、、自分よりも、私達を心配してくれる…

お名前、聞いていいかな?」



涙目で私を見つめる彼女は、とても綺麗なブルーの、まるで海みたいに澄んだ目をしていたーーー


彼女はローラと名乗り、私達も自己紹介をする、、、


「さあ、あまり時間がありません!早く!ここから出てください!」


彼女は小さな隠し扉の前で叫ぶ


「私はーーー逃げれない。逃げられないよ」


「…どうしてです?」


ポツリと呟くローラ



「だって…貴女を助けたいから…、貴女が私達を逃がしたいって思うのと同じだと思う」



私の言葉を聞いた後、彼女は暫く大声を上げて泣きじゃくった


ーーー

レオがキョトンと小首をかしげる、、、


『しかし、、、話を聞く限り、、、どこかおかしいですなぁ』



「あぁ、匂うな…」


「確かに、プンプン匂ってやがる…」